チェルノブイリ24周年関連ニュース/日本では? 現地では?
チェルノブイリ事故のあった4月26日前後、日本のメディアではほとんど
チェルノブイリ関連ニュースがありませんでした。
日本だけではなく、世界の報道も同じようなものだったのでしょうか?
被害を受けた当時国ではそれなりの報道があったようです。
ボランティアの方が、24周年関連ニュースをまとめて翻訳してくださいました。
長文のため、タイトルと出典先、はじめの部分のみをここにピックアップしました。
4月25日までのニュースです。
26日のニュースは追って掲載いたします。
全文は子ども基金のホームページ「最新情報欄」をご覧ください。
2010年4月14日
・最高会議議員、チェルノブイリ原発で新たな、より大規模な爆発の恐れが
あると発言NEWSru.ua/ NR2.Ru/RIA Novosti通信[ロシア国営通信]
ウクライナ最高会議(国会)で、ウラジーミル・ヤヴォリフスキー議員が、
チェルノブイリ原発において新たな、1986年に起きたものよりはるかに大きな
規模の爆発が起きる可能性があると発言した。
議員は、先にワシントンでヤヌコヴィッチ大統領と米国のオバマ大統領が会談
した際、チェルノブイリ原発の安全対策のために2億5千万ドルが供与される
ことで合意したことに関連して発言した。
・ヤヌコヴィチ大統領、チェルノブイリ25周年国際会議を開催する意向を示す
NEWSru.ua/ NR2.Ru/RIA Novosti[ロシア国営通信]
ウクライナ大統領府の発表によると、4月13日(火曜日)の晩にワシントンで
行われたパン・ギムン国連総長との会談の中でヤヌコヴィチ大統領は、チェル
ノブイリ事故25周年にあたる来年、ウクライナ、ロシア、ベラルーシの参加に
よる国際会議を開くことを提案した。この会談の中でヤヌコヴィチ大統領は、
チェルノブイリ原発の「シェルター」施設建設に関する協力の再開に関連して、
支援国に対するウクライナの取り得るべき取り組みについて述べた。
大統領は、IAEAの天野事務局長と会って、然るべき提案を示したいとの意向を
表明した。ウクライナは、支援国及び国際機関に対して、使用済み核燃料の
貯蔵施設の建設を開始するよう求めている。
2010年4月15日
・ベラルーシ大統領、国内南部地域の視察を続ける
Belarus TV[ベラルーシ国営テレビ]
今週初めから国内の長期視察を行っているベラルーシのルカシェンコ大統領は、
種蒔きの進捗状況や、土地の秩序だった利用、土地改良の状況について査察
している。大統領が特に目を光らせているのは、プリピャチ川流域ポレーシエ
地方[(注)ベラルーシ南部地域で概ねチェルノブイリ事故の高濃度汚染地域]
中小都市の国家発展プログラムの実現状況だ。
2010年4月16日
・チェルノブイリ事故で被災したモスクワ市民に補償金が支払われる
RIA Novosti通信[ロシア国営通信]
RIA Novosti通信にモスクワ市当局の情報筋が明らかにした所によると、放射能
被曝により被災したモスクワ市民に対し、チェルノブイリ事故24周年にあたって、
2千ルーブルまでの一時金がモスクワ市から支払われる。
また、それによると、モスクワ市のユーリー・ルシコフ市長がこの程署名した
政令により、モスクワ市民のうち、チェルノブイリ原発事故、1957年の生産合同
「マヤーク」及びテチャ川への放射性物質投棄により、障碍者となった人、放射
線障害を負った人、もしくは、その処理対策に従事した人には各2千ルーブル
相当が支給される。
2010年4月20日
・チェルノブイリ事故による放射能汚染地図発行RIA Novosti通信[ロシア国営通信]
ロシア・ベラルーシ連合国家プログラムの一環として発行された、ロシア及び
ベラルーシ領内の放射能汚染地図帳の初版2千部が、各省庁、図書館、学校に
配布される。
2010年4月21日
・ロシア非常事態相、チェルノブイリ原発の状況は、ロシアの住民にとって
脅威ではないと述べる
RIA Novosti通信[ロシア国営通信]/
ロシア国営放送Radio Golos Rossii [Voice of Russia]
ロシア連邦のセルゲイ・ショイグ非常事態[緊急事態]相は、21日(水曜日)、
ロシア議会下院・国家会議で行われた政府答弁の中で、チェルノブイリ原発は
ロシアの住民にとって脅威とはなっていないと述べた。
2010年4月23日
・オストロヴェツ原発の建設は、チェルノブイリ原発と同様の逸脱を抱えている
Euroradio / Date.Bs(ベラルーシ)
Euroradio(ベラルーシ)のインタビューの中で慈善団体「チェルノブイリの
子どもたちに」のゲンナージー・グルシェヴォイ代表は、チェルノブイリ原発と
オストロヴェツ原発には符合が見られると指摘した。
両者には、技術的に許されない建設上の逸脱が見られ、わが国に第2の
チェルノブイリをもたらす恐れがあるという。
最初にグルシェヴォイ氏は、ソ連においてと同様、現在のベラルーシ政府も原発の
建設計画に賛成するかどうか、住民の意思を尋ねていないと述べるとともに、
ルカシェンコ大統領は、1990年代には、原発建設の問題に関しては国民投票を実施
して決めると公言していたにもかかわらず、その約束を果たしていないと指摘した。
2010年4月24日
・ルカシェンコ大統領、ベラルーシは核保有が可能だと述べる
Euroradio / Date.Bs(ベラルーシ)
先頃、ベラルーシのルカシェンコ大統領は、ベラルーシは核兵器の製造が可能だと
述べたのに対し、独立系専門家らは、その可能性を否定している。一方、ベラルーシ
国内で兵器用高濃縮ウランを保管する「ソスヌィ」研究所の研究員たちは、沈黙している。
2010年4月24日
・ヤヌコヴィチ大統領、チェルノブイリ原発訪問日程を短縮
Podrovnosti [TV Inter](ウクライナ)
ウクライナのヤヌコヴィチ大統領は、事故24周年の4月26日に予定されている
チェルノブイリ原発への訪問日程を短縮することにした。ウクライナ非常事態省
プレス部が発表した所によると、訪問日程のうち、スラヴチチ市訪問が削られる。
・国連、ロシア、ウクライナ、ベラルーシによるチェルノブイリ会議の開催構想を支持
RIA Novosti通信[ロシア国営通信]
国連のパン・ギムン事務総長は、来年、ロシア・ウクライナ・ベラルーシの3カ国
合同で、チェルノブイリ被災地域の復興作業を評価するための国際会議を開くとの
構想を支持する考えを明らかにした。
チェルノブイリ事故記念日を前に公表された恒例の国連事務総長のメッセージ
では、「我々は、チェルノブイリ核事故の24周年を記念し、亡くなった人々を追善
するとともに、事故を体験し生き残った人々の勇気を称えたい・・・・・・」
2010年4月25日
・チェルノブイリデモ、リトアニアでも実施へ
Euroradio(ベラルーシ)
リトアニア環境保護組織連合のリナス・ヴァイニュス執行書記がEuroradioに
明らかにした所によると、4月26日、チェルノブイリ原発の問題や他の原発の
問題に関心を持つ人々が、首都ビリニュスの目抜き通りに集まる。
参加者たちは、地域に一度に3つの原発の建設計画が持ち上がっていることに
抗議する。この地域では、ベラルーシのオストロヴェツ原発の他にロシアの
カリーニングラード州、リトアニアのイグナリナ近くに新たな原発の建設が
計画されている。
・ウクライナのアザロフ首相、チェルノブイリ事故被災者対策の改善を約束
ロシア国営放送Radio Golos Rossii [Voice of Russsia]
ウクライナのニコライ・アザロフ首相は、チェルノブイリ原発事故被災者に
対する社会・年金保障を増やすことを約束した。またアザロフ首相は、
チェルノブイリ事故24周年を前に、ウクライナ政府当局は、こうしたことが
再び繰り返されないようにあらゆる手立てを講じると述べた。
・アザロフ首相、チェルノブイリ事故24周年のメッセージを公表
Ukrains'ka Pravda(ウクライナ)
ウクライナ政府は、チェルノブイリ事故により被災した人々について配慮する
義務を負っている。ウクライナ政府内閣プレス部が発表した、チェルノブイリ
事故24周年にあたってのアザロフ首相のメッセージには、このように記されている。
・チェルノブイリ原発は今もなお危険な存在
Podrobnosti[TV Inter](ウクライナ)
4月26日は、ウクライナにとって悲劇の記念日にあたっている。1986年の4月25日
から26日にかけての深夜、チェルノブイリ原子力発電所4号炉で爆発事故が起きた。
これは、人類史上最悪の技術災害と言われる。こんにち、世界においてウクライ
ナは、首都キエフよりも、チェルノブイリという地名と関連付けられている。
一方でチェルノブイリ原発は、事故後も14年間にわたって稼動し続け、公式に
運転が停止されたのは、ようやく2000年になってからのことだった。
しかしながら、チェルノブイリ原発は今なお、ヨーロッパ全体にとって危険な
存在となっている。
(まとめ・翻訳 平野)