ウクライナ・キエフ市に暮らすインナからの手紙を紹介します。
(10月末頃から今月初めにかけての状況です。)

「チェルノブイリ救援カレンダー2010年」1月号の写真
広河隆一撮影:2009年3月
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10月10日に1歳になったマリアンナは、歯が6本になりました。
rrrrとか、bububuとかdadadaとか赤ちゃん語を話しています。
つかまり立ちをして、歩きたがりますが、まだ歩けません。
(いつも屈んで手をとっているので、腰が痛くなります・・・)
ハイハイは、かなり速いので、目を離せません。
何でも運んだり、舐めたりしようとします。
また何があるのか、穴を見つけると小指を突っ込みたがります。
ビスケットがお気に入りで、両手につかんで、食べています。
母は、家で赤ちゃん用の服を縫って作っています。
こちらはもうだいぶ寒くなりました。特に夜は冷え込みます。
キエフは昼間+7~9度、夜は0~-1度です。
でも家の集中暖房はまだついていません。
厚着をして毛布を重ねて寝ていますが、
このままだと近いうちに手袋と帽子をして寝ることになりそうです。
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どのマスコミでもインフルエンザの流行拡大について伝えています。
ウクライナでは各地で検疫態勢入りが宣言され、
学校が全て閉鎖されています。
人々はみんな怖がって外出を避けています。
大勢の人が、顔にマスクをするようになりました。
薬局にも多くの人が詰めかけ、各種の風邪薬が売り切れています。
顔に当てるためのガーゼ布さえも手に入らなくなっています。
子どもに与えることの出来る天然成分の風邪予防薬を買いたいのですが、
これも売り切れです。みんなパニックになって、怖がっています。
すでに死亡例もいくつも出ています。
昨日私たちは一日家にいて、窓も開けませんでした。
というのは、キエフでインフルエンザ・ウイルス対策の消毒薬が撒かれる
という話があったからです。
これは正式の情報ではなくて、知り合いから聞いた噂話です。
ただ、そうした薬は、きっと人体に悪影響のあるものだと思います。
例の通り、ウクライナでは市民に何も知らせてくれません。
こちらでは、多くの地域で、ごく簡単な薬も、
ガーゼの包帯さえも全くなくなってしまいました。
全くこんな状況です・・・。
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マリアンナは足の発育に異常が見られると診断され、
超音波検査などを受けていますが、
とりあえずは様子を見るということになっているそうです。
インフルエンザの蔓延が早く終息することを祈ります。
そしてなにより、人々が噂に惑わされず落ち着いて行動できるよう
正しい情報を伝えることが大切です。
次回は、ウクライナの人々の暮らしや物価などについてもご紹介します。