ベラルーシの原発建設

ベラルーシには、放射線汚染地域に住む子どもたちのための
学校サナトリウムがあります。
子どもたちは汚染のない地域にあるサナトリウム
親元を離れて約1ヵ月間を過ごします。
そこでは安全で栄養バランスのよい食事、
各自の健康状態に合わせた医療プログラムが用意されています。
学校の授業のほかにも、さまざまなクラブ活動や催し物があります。
小児科医・看護師、教育者、心理カウンセラーが常駐しており、
健康・教育・情緒の面で子どもたちを支えています。

子ども基金は、そのようなサナトリウムのひとつ、
「希望21(Nadezhda-21)」を、設立当初から支援しています。
子ども基金主催の、病気の子どもたちのための保養プロジェクトも、
毎年このサナトリウムで実施しています。

「希望21」の所長から届いた手紙をご紹介します。


=======================================


9月19日に東京で原発反対の集会とデモに参加されたそうですね。
このデモに6万人以上の参加者があったということは、
今このテーマがいかに重要になっているかを示していますね。

2011年3月の日本での出来事は、
現代の原子力エネルギーへの信頼と安全の神話を完全に崩壊させようとしています。
事故の全てのシナリオを想定できなかった原子力専門家の対応は、はなはだ軽薄です。
日本、そしてチェルノブイリでの経験は
原子力発電所が危険であるという全ての要素を予見することは不可能だと証明しました。
チェルノブイリ事故以後、
原子力発電は、2000年まで停滞していました。
欧米諸国の市民の圧力によって新たな原発の建設はストップされていました。
ドイツでは原発の完全な停止、
段階的な火力発電またはそれに代わるエネルギーへ移行が決定しました。

勿論、多くの国々で脱原発は、人々が反対を表明しデモや集会を行うことに対して、
世論が無関心でいられないことによって成し得たものであると理解しています。
残念ながら、我がベラルーシ共和国では原発建設の決定が既になされました。
わが国のこの決定に対して何らかの影響を与えることは既に不可能なのです。

私たちは、誰にも分からないであろう日本の皆様の不安を理解しています。
皆様を応援し、皆様の良識がやがて勝利することを願っています。

所長 V.G.Makushinskiy